重力波の検出に驚きと期待

 昨日、アメリカのカリフォルニア工科大学とマサチェーセッツ工科大学を中心とする国際観測チームが重力波を検出したというニュースが流れました。この報道に驚きました。
 昨年、12月科学的社会主義の講師を務めたましたが、その時、弁証法について、宇宙と物質の進化を題材にして話しをしました。約138億年前にビックバンの大爆発から宇宙が始まり、そのなかでの物質の進化を話しました。その時に、「ビックバンの前の宇宙はどうなっていのか」と質問されました。その時はその質問に答えることはできませんでした。
しかし、ビックバンの前の宇宙はどうなっていたのか、興味に誘われました。
 いろいろ調べていくうちに、インフレーション理論にぶつかりました。ビックバンの10のマイナス44乗秒から10のマイナス33乗秒の間に大膨脹したという理論です。空間は10のマイナス32乗センチメートルから約1センチメートルに大膨脹したとされています。
この時に真空エネルギーの相転移によって莫大な熱エネルギーに変換し、ビックバンのエネルギーになったとされています。インフレーション理論は、まだ理論的な立ち位置ですが、その時に重力波が発見されれば、インフレーション理論の大膨脹の痕跡を探すことができるとされていました。
 ビックバン理論は、ビッバンの痕跡が宇宙背景放射マイクロ波)で発見され、実証されましたが、インフレーション理論の大膨脹の痕跡も重力波で発見されることを期待しています。