枚方労連第26回定期総会開かれる

 昨日、枚方労連第26回定期総会が開かれました。来賓として出席し連帯のあいさつをさせていただきました。
安倍政権が閣議決定した2015年度予算案には、労働者派遣法の改悪や「残業ゼロ」制度が盛り込まれ、13億円が計上されています。労働者派遣法の改悪案は、派遣労働を基本的に無期限・無制限にするものです。この法案は2回国会に提出されましたが、いずも廃案となったものです。それを安倍政権は三たび国会に提出して、成立させようとしています。いま、貧困化の根源には、不安定雇用の拡大がありますが、この法案は、それをいっそう拡大するものです。
 「残業ゼロ」制度は、これまで「ホワイトカラーエクゼンプション」と呼ばれてきましたが、こんどは「高度プロフェショナル労働制」という名称で、労働時間の規制の適用を除外するものです。対象業務は金融商品の開発やコンサルタント、研究開発などの業務だけではなく、「時間と成果に関連性が弱い業務」も含まれるとしています。また年収要件は1075万円が明示されていますが、その変更は法律ではなく、省令で規定するとしており、簡単に対象労働者を増やすことになります。いまでも、日本は先進国で長時間労働の国になっているのに、さらに長時間労働を拡大し、「カローシ」を増やすことになります。
 企業が世界一活躍できる国」をつくるために安倍政権は、働く人の労働条件や暮らしをこわそうとしていますが、いま政治に求められていることは、人間らしく働くルールをつくっていくことです。労働組合などとも共同し、働く人の声が届く政治に変えるために力をつくします。