「集団的自衛権」の問題で街頭宣伝

 今日は、「集団的自衛権」の問題で街頭宣伝をおこないました。特に、訴えで心がけたことの一つは、この間、寄せられている誤解に、いかにわかりやすく応えるかという点です。
 特に、「他国から武力攻撃を受けたとき、日本を守るために、集団的自衛権が必要ではないか」という意見を耳にします。しかし、日本が他国から武力攻撃を受けたとき、自衛のために武力行使するのは、個別的自衛権です。この個別的自衛権の行使はすでに認められています。集団的自衛権の行使は、日本を守るためのものではなく、他国のために武力行使し、戦争することなのだと訴えました。
 もう一つは、2003年に始まったイラク戦争を例にあげ、集団的自衛権を行使する現実的危険性がどこにあるかを訴えました。イラク戦争ではアメリカをはじめ、有志連合の国々がイラクに軍隊を派兵し、この戦争を戦いました。日本もイラク自衛隊を派兵しましたが、日本は有志連合の国々とは違って、「戦闘地域にはいかない」「武力行使はしない」という憲法による「二つの歯止め」となり、戦争に踏み出しませんでした。ですから、自衛隊から戦死者を出さなかったし、他国の人を殺すこともありませんでした。もし、あの時、集団的自衛権を容認していたら、憲法の歯止めがなくなり、自衛隊が戦争に踏み出していたに違いありません。
 日本を海外で戦争する国にするか、どうかが問われている問題だけに、党派の違い、政治的立場の違いを超えて、「集団的自衛権」の行使容認ストップを広く訴えていきたいと思います。