ノロウイルス対策と「ピース展示リニューアル」の見直しで大阪府へ

 5日、日本共産党府議団とノロウイルスによる感染性胃腸炎等の対策強化と「ピースおおさか展示リニューアル『実施設計』中間報告(案)」の見直しを求める松井知事宛の申し入れをおこない、各部局と懇談しました。
 ノロウイルスによる大規模食中毒が、浜松市をはじめ集団発生が全国で相次いでいます。厚生労働省も予防啓発を各都道府県に呼びかけるとともに、「ノロウイルスについてのQ&A」を改正し、啓蒙を促しています。これ以上の流行を広げないためにも速やかな対策強化がもとめられています。府民の不安を解消し、命を守るために4つの対策を松井知事宛に要望しました。

①府政だよりの活用をはじめ、的確な府民への情報提供をすすめること。公共施設に手洗 いの方法やノロウイルスの予防法について提示し、府民への啓蒙をすすめること。

②学校給食調理場、調理員に手洗い・消毒などの予防を徹底すること。

③府有施設、学校教育施設・保育所・幼稚園など公共施設、病院・高齢者施設・障害者施 設、駅や大規模集客施設で、トイレ等の手洗い石鹸の継続的な設置状況を調査し、設置 を徹底すること。

④高齢者施設及び医療機関等からの、予防及び発生状況についての報告を義務づける基準 を作成すること。

 「ピースおおさか」については、2015年4月のリューアルオープンを目指して、 『実施設計』中間報告(案)が示されました。そこでは、「展示にあたっての留意点」とし、「政府の統一的な見解を踏まえつつ、事実を客観的に展示することを基本とし、資料源を十分に配慮する公正・公平を期す」というものです。
 ピースおおさかの展示内容をめぐっては、自民党議員などが「加害に偏りすぎている」など、議会で取り上げたりするなど、圧力が加えられるとともに、研究者から全体的・客観的な事実をゆがめることのない展示を求める動きもありました。
 今回の申し入れは、「日本が行った『アジアなどへの侵略と加害』についても展示するなど、日清戦争がはじまった事実経過から第二次世界大戦(太平洋戦争)終戦までを事実にもとづいたものへと改める」ことを申し入れました。