党利党略の大阪出直し市長選挙に反対

 橋下「維新」が進める大阪都構想は、4つの区割り案を一つに絞り込む橋下市長の提案が法定協議会で、「維新」以外の全会派の反対で否決され、このことを受けて、橋下市長は、大阪市長を辞職して、出直し市長選挙に踏み出すことを、今日表明しました。
 橋下市長が固執する「大阪都」構想は、政令都市である大阪市などをつぶし、その権限と財源を「大阪都」に吸い上げて、「1人の指揮官」がやりたい放題にできる仕組みをつくろうというものです。この「大阪都」構想が事実上「廃案」においこまれたのは、その目的が市民の利益に反するというだけでなく、「大阪都」構想の制度設計案そのものがずさんだからです。
 たとえば、「大阪都」構想の目玉政策である二重行政の問題です。橋下氏は「二重行政の解消で4000億円の財源をうみだすことができる」と言ってきましたが、それが制度設計案では、最大976億円に激減しています。しかも、その大半は市民サーピスの切り捨てによるものです。二重行政の解消による実質効果は、わずか9.4億円で、言ってきたことの0.2%にしかすぎません。「大阪都」構想の破たんは明瞭です。このことは、昨年おこなわれた堺市長選挙で「大阪都」構想ノーを掲げてたたたかった竹山市長の圧勝にしめされています。また、昨年11月の世論調査でも「大阪都」構想反対が賛成を上回っています。「大阪都」構想が法定協議会で否決されるのは、あたりまえです。
 自らの政治のゆきづまりの果てに、市政を投げ出し、再び選挙に出て、多額の血税を浪費するなど、到底市民の理解は得られるものではありません。
−− 今日は宣伝カーでこのことを訴えてきました。少なくない人が手を振ってくれ、話しを聞いてもらいました。