福島第1原発、貯留タンクから高濃度の汚染水漏れ

 福島第1原発の貯留タンクから高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れていることが明らかになりました。漏れた汚染水の量は、300トンと過去最悪の事態になっています。小学校の25mプールに匹敵する量だけに驚きです。漏れた汚染水には全部で24兆ベクレルの放射性物質が含まれているといわれています。
 今回汚染水漏れが明らかになったのは、4号機西側に設けられたH4エリアと呼ばれる1角に26個設置された容量1000トンの円筒形のタンクの一つです。タンクはフランジ式というタイプで、鋼鉄製の部品をボルトでつないでつくってあります。
 これまでもフランジ式のタンクでは、継ぎ目部分から汚染水が漏れ出す事故が4件起きています。
 今回の事故は、いったん事故が起これば、放射性物質による汚染が際限なく広がる危険性があることを示しています。安倍政権は原発再稼動に力を注ぐのではなく、これ以上放射能物質による汚染の拡散を防ぐための抜本的な対策にこそ、全力をあげるべきです。