尖閣諸島と竹島問題について

 先日、衆議院本会議で「竹島尖閣上陸の非難決議案」が議決されました。この決議案にたいして、日本共産党は反対の態度をとりました。領土問題で地域の方と話をしていると、たまに「尖閣諸島自衛隊を配備したらいいのだ」という人もおられますが、領土問題は、歴史的事実と国際法上の道理にもとづき、冷静な外交交渉で解決をはかっていくべきだと考えます。感情的な対応をとればとるほど緊張した関係をエスカレートさせることになります。特に、軍事力にモノを言わせるというやり方が一番危険だと思います。
 尖閣諸島の問題でも、竹島問題でも「日本の領土だ」という根拠があるわけですから、その立場を堂々と主張したらいいと思います。特に、尖閣諸島の問題では、1919年に中国の漁船が尖閣諸島付近で遭難、島に居住していた日本の住民が救助して、中国から感謝状が届けられましたが、そのなかには、尖閣諸島が日本領土だという認識がはっきりと示されています。また、北京市地図出版社から1958年や1966年に発行された中国全図などではね尖閣諸島は中国領の外に記載されています。
 領土問題は存在しない」を繰り返すのではなく、こうした資料が残っているわけですから、中国政府や国際社会に堂々と日本の正当性を政府が主張したらいいのではないでしょうか。