大阪府咲州庁舎(旧WTCビル)を視察

 昨日、日本共産党府会議員団の呼びかけでおこなわれた大阪府咲州庁舎(旧WTCビル)の視察に参加。橋下知事は9月府議会に府庁の全面移転条例を狙っていますが、本当に全面移転して、震災時に防災対策本部の拠点になるのか、多くの方から疑問が寄せられています。
 大阪府は、東日本大震災をふまえた咲州庁舎の安全性についての検証結果を5月に明らかにしており、最初に当局からその説明を受けました。東日本大震災で大阪の揺れは、震度3を記録しました。この時の咲州庁舎の揺れは約10分間続き、最上階(52階)では短辺方向で2m74cm(片側1m37cm)でした。地震直後には80cmと言われていましたが、実際には大きな揺れだったことが明らかになりました。
 この結果から東南海地震・南海地震を推定していますが、その予測は最大振幅5m96cm(片側2m98cm)です。当局の説明ではダンパーを設置する工事をおこなうとしていますが、仮にダンパーを設置したとしても、東南海地震・南海地震での推定は、最大振幅4m22cm(片側2m11cm)です。ダンパーを設置する理由として「建物のにいる人の心理面の影響を考えてのことだ」と説明がありましたが、大地震が起これば本振・余震で、咲州庁舎は常に揺れぱなしになるのではないかと思いました。
 こうした状態で府民の安心・安全に責任を持つ、防災対策本部の機能を果たせるのか、大きな疑問であります。
 この視察には枚方から野口光男前市議、松岡ちひろ市政対策部長も参加しました。

 咲州庁舎(旧WTCビル)

 咲州庁舎(旧WTCビル)の玄関

 地盤沈下する咲州(スケール測定で5cm)