岩手県陸前高田市でボランティア支援活動

 5月19日から24日まで、日本共産党大阪府委員会災害対策本部が呼びかけた復興ボランティアに、枚方からおりぐち勲、野口光男、松岡ちひろが参加。
支援場所は、岩手県陸前高田市で現地の市民・共同支援センターを拠点に活動しました。

 
  震災から2ケ月半、現地はいまだガレキの山
 
 大震災・大津波から2ケ月半が経ったいまも被災地は、ガレキの山。特に市街地は、太平洋戦争の空襲の跡みたいな光景でした。
市街地にある市役所や消防署は、津波で建物の外枠だけが残っている状態。
海岸線では、津波から街を守る防波堤がいたる所で破壊され、いかに大きな津波だったかを物語っていました。

  猟師の工場復旧作業の支援 −−− 綱の整備や機械・備品の取り出し

 1日目は、津波に流された漁師の作業場の整備や綱の整理などをおこないました。
 作業場の建物は津波に流され、基礎部分が残っているだけでした。そこでは、業者が津波に流された冷凍庫を修理する作業をしていました。
私たちは、作業場の回りの木を切ったり、回収された綱(ロープ)を整備する作業をおこないました。
 2日目は、同じ漁師のホタテ工場の棚や機械をガレキの下から取り出す仕事でした。
工場は海岸沿いにあり、基礎部分しか残っていません。
 機械は、養殖したホタテを殺菌する装置で重機が入れない場所に流されて、イカダや松の木の下敷きになっており、ガレキを取り除き道路まで運び出しました。
被災地は重機でガレキの撤去作業が行われていますが、重機で対応できない作業もたくさんあり、人手による支援活動が求められています。

 チラシと支援物資の配布

 共同支援センターには、全国からたくさんの支援物資が届けられます。
 青空市場を開設して、この支援物資が被災者のみなさんに届けられるようにしていますが、多くの方は青空市場のことを知りません。ですから、私たちは、青空市場やボランティア派遣などをお知らせしたチラシを配り、同時に支援物資を届け、困ったことの聞き取りをおこないました。
 訪問のなかでは「医療事務をしていた妹が亡くなった」「親せきが亡くなった」など、胸の痛む話が語られました。
また、ワカメの養殖をしていた方は、津波で壊滅状態になって、仕事がなくなり途方にくれておられました。
 住宅の再建とともに農業や漁業、中小企業への公的支援を強化し、仕事を確保することが政治に強く求められています。日本共産党は、被災者が再出発できる生活基盤を回復するために全力をあげます